KINGSOFT OfficeはMS Officeの代わりになるか?



KINGSOFTの基礎知識

 

 

Kingsoft Office(キングソフトオフィス)は、現地中国で「WPS Office」と呼ばれている、中国キングソフト株式会社が展開しているオフィススイート製品です。

 

その内容は、Kingsoft SpreadSheets(表計算ソフト)、Kingsoft Writer(ワープロソフト)、Kingsoft Presentation(プレゼンテーションソフト)です。

 

当然ですが、Microsoft Officeに非常にそっくりに作られており、ユーザインタフェースも、操作性もそっくりで、更に、Microsoft Officeファイルとかなり高い互換性を持っています。

 

保存ファイル形式は、2012までは、Microsoft Office 2003までの形式と同一で、2013からは、WriterとSpreadSheetsが、Microsoft Office 2007以降の形式と対応しています。それとは別にKingsoft Office独自の形式でも保存できます。2012やPresentationも、読込に関してはMicrosoft Office 2007以降の形式に対応しています。

 

またKingsoft Officeは、ただ単にMicrosoft Officeを廉価にした完全なコピー版、いわゆるパロディ製品ではなく、使用頻度があまり高くないと判断した機能については省略されているのです。

 

その代わり、オリジナル要素が採り入れられています。それは、タブ式のファイル表示、段落書式アシスタント機能などです。

 

パソコンの低価格化現象が2008年あたりからあったこともあいまって、安価なオフィススイートの価値が相対的に高まり、BTOパソコンの選択肢として候補に上る事が増えました。

 

Kingsoft Officeのスタートは1989年です。中国でリリースされ、最初はワープロソフトをスタートさせ、その後、機能を次第に増やしてオフィススイートへと発展しました。2005年9月にリリースした「WPS・Office2005」からは、Microsoft Officeと意識的に操作性を似せ、ファイル形式も同一の (.doc,.xls,.ppt)となりました。2006年11月の「Kingsoft Office」の日本進出版がそうなっています。